結納 (ゆいのう)
結納は仲人(媒酌人)を立てて新郎新婦双方で贈答品を交わすものです。
最近は、結納といっても両家顔合わせの食事会(=会食)などで結納を簡略化
するケースがほとんどになっています。
結納の歴史は古く、1,400年前の仁徳天皇の時代にまで遡るもので、日本書記
には仁徳天皇の皇太子(後の履中天皇)が羽田矢代宿禰の娘、黒媛を妃とされた
時に納菜が贈ったという記述が結納における最古の記録にあたります。
結納が一般にまで普及したのは明治時代で、大正天皇のご成婚を庶民が真似を
し始めたところからで、地方の風習や流儀に影響を受けながら、全国各地に結納
の習慣が広がっていったとされます。
結納の語源としてはさまざまな諸説がありますが
○ 結いのもの・・・宴席で共に飲食する酒と肴を意味している
○ ゆきひも・・・両家を結びつけるという意味
○ 言い入れ・・・婚姻を申し込む言葉から転じたもの
などの言葉が、いつしか「ゆいのう」→「結納」と変わったとされます。
■ 結納の形式
結納には大ざっぱに5つの形式があります。
○【伝統的な両家往復型】
内容:仲人が使者となって両家を1往復半し、結納品を納めます。
正式な形の結納の仕方として紹介されているのはこの形で
結納の場所は双方の自宅になります。
○【やや伝統的な往復型】
内容:仲人が新郎宅から新婦側へ結納品を届け、新婦側から新郎宅へ
受書を届けます。仲人は両家を1往復、結納場所は新婦宅となります。
(注:受書(うけしょ) :結納金を受け取った領収書の意味。)
○【片道型】
内容:仲人が結納品を新郎宅から新婦宅へ届けて納めす。結納場所は
新婦宅となります。
○【集合型(女性宅または仲人宅)】
内容:新婦宅(もしくは仲人宅)に両家が集まり、結納品を取り交わします。
○【集合型(結婚式場、ホテル、レストランなど)】
内容:仲人を含む両家、または両家のみがホテルやレストラン、料亭などに
一同に集まり結納を取り交わします。会食のみの場合も多いようです。
集合型の結納のことを「略式結納」(=会食)と呼び、最近の結納のほどんど
がこの「略式結納」になっています。